ヘアサイクルとは何か

髪の毛と言うのは、誰もが成長期、退行期、休止期という一定の寿命があります。つまり、髪の毛が生えて成長すると、自然に抜けて、その毛穴からまた新しい毛髪が生えてくるというのが、毛髪のメカニズムです。この繰り返しをヘアサイクルと言い、別の表現では毛周期とも言います。

毛髪のヘアサイクルではどのような状態なのかというと、

  • 成長期初期:新しい毛髪が生え、古い毛髪が抜ける
  • 成長期後期:毛髪は更に成長する
  • 退行期:毛髪は成長しない
  • 休止期:毛髪は成長しない

です。
これを日数で表すと

  • 成長期:2年〜6年
  • 退行期:2〜3週間
  • 休止期:3〜4ヶ月

となります。

このヘアサイクルが一般的で、通常は1日の脱毛というのは、一日50本から100本ですが、この本数が100本を超えるようですと、薄毛や脱毛症が進行するので、注意が必要です。

100本以上髪の毛が抜けてしまう理由

一般的な平均本数よりも多く抜毛などになってしまう理由の一つは、実はこのヘアサイクルが大きく影響していることがあります。これはどういうことかというと、ヘアサイクルのうち成長期は2〜6年と書きましたが、100本以上抜けてしまうケースですと、この成長期の期間が短縮されている可能性が物凄く大きいです。つまり、成長期の期間が数ヶ月〜1年になってしまうと、100本以上の抜毛というような現象が起こります。こうなると、髪の毛が十分する前に髪の毛が抜けてしまいますから、当然髪の毛は薄毛という状態になってしまうのです。

ヘアサイクルが短くなる原因

ヘアサイクルが短くなってしまう原因は、
喫煙
不規則な生活
睡眠不足
ストレス全般
を挙げることができます。ですから、薄毛になったから、お医者さんに行ったりすることもいいですし、育毛剤などを買ってきて、対応するというのも手段ですが、まずは、自分の生活をもう一度振り返ってみて、自分の心身にどういうストレスを与えているのかということをよく確認して見ることが重要です。

具体的には、
タバコはやめる
できるだけ早寝早起きの生活にする
良質の睡眠を取る
適度な運動をして、ストレスを解消する
趣味などに自分の時間を充てる
といった、自分の心身を蝕んでいるストレスから解放してあげることによって、ヘアサイクルは正常に戻るはずです。その後、更に薄毛等が進行しているようになれば、その原因はヘアサイクルの乱れではありませんから、ここで専門医の適切な診察をしてもらうことで、抜本的な薄毛対策になるでしょう。